その2の続き
ところが、これはちぐはぐした考えになるのですね。物理と化学を合わせた考えでは、結合エネルギーも質量として扱うので、原子の質量は陽子・中性子・電子+結合エネルギーということになり、よって燃焼においても電子の結合エネルギーの減少分だけ、エネルギーを放出しているのなら、質量は減少しているとして扱うべきということになります。
ただ、核融合・分裂反応と比較して、化学反応では放出するエネルギーが小さい(つまり質量欠損がとても小さい)ので、化学反応では、質量の減少は無視してもいいというのが一般的なのだそうです。
追伸:
Webなどを調べていると、良く「厳密には燃焼によっても質量は減少している」と特に説明もなく書かれているのを見かけますが、これだけを見ると混乱してしまいそうです。「厳密には」ではなくて、「特殊相対性理論の質量とエネルギーの等価性を考慮すると」と言わなければいけないんじゃないのと思いました。
2007年10月21日
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