最近、世間を騒がしている田母神さんの論文「日本は侵略国家であったのか」を読んでみました。
率直な感想としては「稚拙」といったところでしょうか。主観、願望、憶測だらけで論理性に乏しく、「論文」というよりは「作文」といった方がしっくりいくような気がします。
「侵略」について論じてる割に”満州事変の柳条湖事件”には触れていないところから、本人も論拠に乏しい文章を書いているのだという自覚はあるように察せられます(この事件は、関東軍の人間が謀略であったことを認めていますからね)。
この「作文」で「言論の自由」を主張するのは、すこぶる付きの滑稽と言えますが、実際に政府や諸外国を振り回したのですから、本人は満足しているのでしょう。
しかし、ちゃっかり退職金をもらうあたり、本人がどこまで本気でこの文章を書いたのかは良く分かりませんけどね。
興味がある方のために、↓に論文PDFファイルへのリンクを貼っておきます。
http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf
2008年11月17日
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