台湾の昔話を一つ。
今は昔、あるところに商人17人とその飼い犬1匹がいました。
商人達は、その犬を大層可愛がり、また犬も商人達を慕ってしました。
ある日のことです。いつものように商人達は犬を残して、船で商売に出掛けていきましたが、不運なことに途中で嵐にあい、帰らぬ人になってしまいました。
残された犬は、主人達を想うあまり自ら海に身を投げ、後を追ってしまいました。
それを知った人々は、犬を哀れに想い、またその忠義を尊び、主人達とあわせて「十八王公」として霊廟を立て祀ったそうです。
今でも多くの人が、「十八王公」の霊廟を訪れています。